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【法廷から】知らない男が「悪魔が移るよ」「首だよ、首」…夢追う女性劇団員を殺害した言い訳

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【法廷から】
知らない男が「悪魔が移るよ」「首だよ、首」…夢追う女性劇団員を殺害した言い訳

戸倉高広被告の公判が開かれた東京地裁 戸倉高広被告の公判が開かれた東京地裁

 東京都中野区のマンションで劇団員の加賀谷理沙さん=当時(25)=を殺害したとして、殺人や強制わいせつ致死などの罪に問われた無職、戸倉高広被告(39)の裁判員裁判が2~3月、東京地裁(任介=とうすけ=辰哉裁判長)で開かれた。夢を追う女性の未来を奪ったのは、加賀谷さんとは面識のない男だった。通り魔的犯行の経緯をどう語ったのか。

届かなかった手紙

 「わいせつ目的はありませんでした」

 2月16日の初公判。黒いスーツに黒縁めがねを着用した戸倉被告は、背中を丸め小さな声を震わせながら、起訴された罪のうち強制わいせつ致死罪は成立しないと主張。殺人罪などについては認めた。

 冒頭陳述や被告人質問などによると、戸倉被告は1人暮らしをしていたが、平成27年6月ごろ、勤務していた不動産会社を辞めて無職に。東京を離れ福島県の実家に住みながら職を探そうと決め、引っ越し準備を進めていた。

 被害者の加賀谷さんは大学を卒業後に1人暮らしを始め、就職した会社を辞めた後に芸能事務所に登録。アルバイトをしながら劇団の稽古に週4、5回参加し、舞台に出演していた。履歴書の記載によると、夢は、人を笑わせる役者になること。祖父に宛てた手紙には「今とっても充実しています」と記した。

 しかしその手紙は届かなかった。ポストに投函されないまま、加賀谷さんは亡くなった。

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