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【東日本大震災7年】防災の道、これは使命 福島県相馬市 都庁に就職する堀内永基さん(23)

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【東日本大震災7年】
防災の道、これは使命 福島県相馬市 都庁に就職する堀内永基さん(23)

津波でさらわれた自宅付近を歩く堀内永基さん。跡地はソーラーパネルで敷き詰められていた=11日午後、福島県相馬市磯部(天野健作撮影) 津波でさらわれた自宅付近を歩く堀内永基さん。跡地はソーラーパネルで敷き詰められていた=11日午後、福島県相馬市磯部(天野健作撮影)

 津波にさらわれた福島県相馬市磯部にあった自宅の跡地。昨年ごろから、太陽光発電のためのソーラーパネルですっかり埋め尽くされてしまった。「さみしい」という気持ちがある一方、「未来のために有効活用してもらえればいい。自宅の跡だけあっても仕方がない」と前を向く。

 堀内永基(えいき)さん(23)はこの春、首都大学東京を卒業し、土木系の技術職員として東京都庁に就職する。大学では都市環境学部で防災を学んだ。東京も首都直下地震などの対策が求められており、都庁を選んだのは「震災で得た経験が一番生かせるから」。

 7年前、父親の政一さん=当時(47)=、祖父の正志さん=同(74)、祖母のミイ子さん=同(74)=を亡くした。

 高校卒業、大学入試、就職活動…。この7年は人生の岐路の選択を迫られた。その度に、「おやじがいてくれたら。男の立場で自分のことが分かってくれたかもしれない」と振り返る。

 大きな揺れが襲ったのは、高校で授業を受けていたときだった。電車も止まってしまい、自転車で約25キロ先の自宅に向かった。津波がちょうど引いた後で、がれきの山で近づけなかった。「おやじたちは駄目かもしれない」。覚悟はしていた。

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