産経ニュース

【東日本大震災7年】原発事故は終わっていない 福島第1、なお大きなリスク

ニュース 社会

記事詳細

更新

【東日本大震災7年】
原発事故は終わっていない 福島第1、なお大きなリスク

福島県浪江町の請戸地区から見る東京電力福島第1原発の排気筒。排気筒の倒壊を含め、溶融核燃料や汚染水などの残存リスクは高いという =10日午後、福島県浪江町(松本健吾撮影) 福島県浪江町の請戸地区から見る東京電力福島第1原発の排気筒。排気筒の倒壊を含め、溶融核燃料や汚染水などの残存リスクは高いという =10日午後、福島県浪江町(松本健吾撮影)

 「事故は終わっていない」。東京電力福島第1原発の廃炉を監視する原子力規制委員会の更田(ふけた)豊志委員長は、事故から7年を前に行った9日の職員訓示でこう述べた。原子炉に残る溶融核燃料(デブリ)、毎日大量に発生する汚染水など第1原発の「残存リスク」は依然大きく、「さまざまな判断や決断が事故の影響、被害の大きさを左右するのは今も続いている」。前例のない規模となる廃炉への道のりは遠い。

 デブリ

 「デブリ取り出しは、これから開発する要素ばかりで非常に難しいが、やり遂げなければならない」

 昨夏以降、3号機と2号機でデブリらしき物の撮影に成功したが、東電の廃炉・汚染水対策責任者、増田尚宏氏の表情は厳しい。圧力容器から格納容器の底へ溶け落ちたデブリを取り出した前例はなく、格納容器を水で満たす工法が難しいため、高い放射線対策も必要だ。更田氏は「分布も分からず、出口が見える状態ではない」と懸念する。

 現在安定的に冷却できているデブリを取り出すことは、一時的にリスクを高める側面もある。ただ、福島県の内堀雅雄知事は、デブリをコンクリートで建屋に封じ込める「石棺」について「到底容認できない」としており、増田氏も石棺の選択肢を否定。平成33年内の取り出し開始目標に向けて、東電は方法を模索するしかないのが現状だ。

続きを読む

このニュースの写真

  • 原発事故は終わっていない 福島第1、なお大きなリスク

「ニュース」のランキング