産経ニュース

【東日本大震災7年】原発被害の「低認知」に注意 宇都宮大・清水准教授「風化に危機感」 

ニュース 社会

記事詳細

更新

【東日本大震災7年】
原発被害の「低認知」に注意 宇都宮大・清水准教授「風化に危機感」 

福島第1原発事故の「低認知被害」の問題を訴える清水奈名子准教授=宇都宮市峰町の宇都宮大峰キャンパス 福島第1原発事故の「低認知被害」の問題を訴える清水奈名子准教授=宇都宮市峰町の宇都宮大峰キャンパス

 「自分が暮らす地域に影響が続いているかどうか、文部科学省が出した汚染マップで確認するか、または自分で測るしかない。(核燃料としてウランから生成される)セシウム137は半減期30年。徐々に減っていくが、7年たっても土壌に残っているかは計測可能。自分の住む地域の汚染が深刻と思ったら、事故当時の初期被曝(ひばく)が最も深刻なので、当時の行動を振り返る必要がある。外にいることが多かった、汚染の可能性のある食品を食べたなどの経験があれば、リスクを負っている可能性があるので、甲状腺検査を受けるなど健康状態を確認することを考えてよいのでは」

 --健康状態は現在、変調がないとして検査の費用負担を考える人が多い。行政ができることは

 「原発事故で拡散した放射性ヨウ素131は半減期8日と短く、初期被曝の状況はシミュレーションで推測するしかない。ヨウ素は甲状腺にたまりやすく、細胞分裂が活発な若い世代は特に影響を受けやすい。甲状腺がんの発症は確率的には一部の人ではあるが、不安を持つ人は多く、福島県では国の予算で甲状腺検査を実施している。県内も放射性物質が拡散したのだから、検査は国の責任で行われるべきだと思う」

続きを読む

「ニュース」のランキング