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【リニア入札談合】4社頼み、工期の遅れ懸念 「今世紀最大の難工事」に欠かせない

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【リニア入札談合】
4社頼み、工期の遅れ懸念 「今世紀最大の難工事」に欠かせない

大林組などのJVが工事を手がけるリニア中央新幹線「名城非常口」の工事現場=2017年12月10日、名古屋市中区(大竹直樹撮影) 大林組などのJVが工事を手がけるリニア中央新幹線「名城非常口」の工事現場=2017年12月10日、名古屋市中区(大竹直樹撮影)

 リニア中央新幹線は総工費9兆円の巨大事業。世界も注目する超電導磁気浮上式鉄道の建設で、枢要な難工事を受注するゼネコン大手4社の刑事責任が追及される事態となれば、工期の遅れも懸念される。

 リニアは最高時速約500キロで東京(品川)-大阪間を67分で結ぶ。JR東海は東京-名古屋間の平成39年先行開業を目指して26年に着工。全区間の86%がトンネルとなる。

 政府は早期の全線開業に向け、財政投融資の活用でJR東海に計約3兆円を貸し出し、全線開業時期は当初計画(57年)から最大8年前倒しされる見込みだ。

 これまでに難度の高い工事を中心に26件が契約済みだが、距離にして6割以上の区間が未発注となっている。世界トップレベルの技術力を有し「スーパーゼネコン」と呼ばれる大手4社。「今世紀最大の難工事」(ゼネコン関係者)との声もあるリニアの建設に4社の存在は欠かせない。

 4社の刑事責任が追及された場合、JR東海は民間企業であるため必ずしも指名停止などの対応を取る必要はないが、受注資格を制限せざるを得ないとみられており、工期への影響は避けられそうにない。

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