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「伝統と科学の融合で捜査」警視庁捜査1課長に小林敦氏就任

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「伝統と科学の融合で捜査」警視庁捜査1課長に小林敦氏就任

捜査1課長に就任した小林敦捜査1課長=東京都千代田区の警視庁 捜査1課長に就任した小林敦捜査1課長=東京都千代田区の警視庁

 殺人や誘拐、強盗などの凶悪事件に立ち向かう警視庁捜査1課長に19日、小林敦氏(58)が就任した。警視庁の歴史が誇る刑事の伝統の技と、科学捜査など最新の捜査手法の“融合”を掲げる気鋭の指揮官は、「現場の刑事の士気を高めるために陣頭指揮に徹し、結果で都民の期待に応えていきたい」と決意を語った。

 駆け出しの巡査時代、東調布署(現・田園調布署)で殺人事件の捜査本部に加わり、捜査1課の刑事の仕事に初めて触れた。「昭和の事件史を飾った先輩方の、すさまじい執念を目の当たりにした」。雑用係として捜査会議に出入りする中で、犯人の遺留品に書かれたアルファベット3文字が目に留まった。ある日、捜査幹部に意見を求められ、「名前の母音を抜いたものではないか」と答えると、浮上した男の名字の頭文字と一致。「良い読みをしている」と捜査センスを買われ、刑事の道へと足を踏み入れた。

 「昭和の刑事」への憧れを抱き続ける一方、プロファイリング(犯罪情報分析)や地理情報システム(GIS)などの最新技術に明るく、データに裏打ちされた緻密な捜査を得意とする。平成12年に発生した世田谷一家殺害事件など、コールドケースと呼ばれる未解決事件の担当理事官も務めた経験から、「ここが自分の出番だと思っている。なんとしても前に進める」と事件解決への意気込みも人一倍だ。

 名古屋市出身。趣味はシーバスフィッシング。「なすべきことをなす」をモットーに、約400人の部下を率いて首都・東京の凶悪事件に挑む。(緒方優子)

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