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【スパコン不正受給】斉藤元章容疑者、「桜井基樹」の選手名でカーレース出場 レース事業の損失穴埋めに充当か

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【スパコン不正受給】
斉藤元章容疑者、「桜井基樹」の選手名でカーレース出場 レース事業の損失穴埋めに充当か

斉藤元章容疑者 斉藤元章容疑者

 快音を響かせながらサーキットを疾走するフォーミュラカー。斉藤元章容疑者は平成20年、「桜井基樹」の選手名でハンドルを握りレースに出場していた。

 「本名以外でレースに出る人間はたいてい道楽。彼は日本やアメリカで出資を募っていたというから、ばれたくなかったのだろう」

 当時のレース関係者はこう振り返る。高層タワーマンションの最上階に暮らし、家賃は約350万円だったとの話もあるという。斉藤容疑者が知人とレースチームの運営会社「EMSマネージメント」を設立したのは18年。今回の助成金詐欺事件で、業務委託費を水増ししていたとされる発注先のスパコン関連会社「ウルトラメモリ」の前身だった。

 関係者によると、斉藤容疑者は多額の資金をEMS社に貸し付け、億単位の資金を投入。複数のレーシングカーのほか、自分で乗るために約2億円でレース仕様のフェラーリを購入していたという。

 だが、豪奢(ごうしゃ)な生活は長くは続かなかったようだ。EMS社は多額の損失を抱え、斉藤容疑者は間もなくサーキットに姿を見せなくなる。ウルトラメモリ社の損失補填(ほてん)に、詐取した助成金が充てられていた可能性があるとみられるが、その損失はこのレース事業から始まったとされる。

 レース関係者は「レースで会社の金を使い込んだから逃げたと聞いた。うちもレースの維持費をまだ払ってもらっていない」と語った。

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