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【草津白根山噴火】
火山性微動で再捜索中断、客離れ懸念のスキー場では一部営業再開
草津白根山の本白根山の噴火から一夜明けた24日、12人の死傷者が出た草津国際スキー場(群馬県草津町)では、他に被害者がいないか確認するため、群馬県警や地元消防などによる再捜索が行われたが、火山性微動が観測され、途中で中断した。
再捜索は60人態勢で実施。午前10時15分ごろ、第1陣がスノーモービルなどで麓から出発したが、まもなく2回の火山性微動が観測され、天候も悪化したため引き返した。25日も行う予定という。
一方、草津国際スキー場を運営する草津観光公社は同日、「噴石の危険はない」として、噴火口から約5キロ離れた一部ゲレンデの営業を再開した。噴火口から2キロ以内にあるゲレンデは今季の営業再開を断念した。長井英二社長(60)は「スキー場は2月がトップシーズン。安全第一で考えているが、客足が離れてしまうことも心配だ」と語った。