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【疑惑の濁流】「どんなに悪くても3桁の数字は出す」戦犯といわれた東芝カリスマ経営者は生前、何を語ったか

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【疑惑の濁流】
「どんなに悪くても3桁の数字は出す」戦犯といわれた東芝カリスマ経営者は生前、何を語ったか

 むしろ、「原子力と半導体を前面に押し出した。中心的な事業はこの2つだと押し出した。パソコンなんてそんなところに入ってこない」と強調する。

 確かに、西田氏は在任中、東芝EMIや東芝不動産などを次々と売却する一方、原発と半導体メモリーに重点投資。「原発分野で世界をリードする」と、18年にはWHの買収に当時の為替レートで6千億円超を投じた。だが、この買収が東芝の経営危機の主因になったのは、否定しがたい事実だろう。

 その結果、西田氏が重視した稼ぎ頭の半導体メモリー事業も売却せざるを得なくなり、東芝の威信は地に落ちた。西田氏は東芝の再建を見ないまま、29年12月8日、急性心筋梗塞で世を去った。

 ●東芝=昭和14(1939)年、芝浦製作所と東京電気が合併して東京芝浦電気として発足し、59年に東芝に改称した。半導体や発電設備、エレベーター、事務機器などを手がける。平成29年3月期の連結売上高は4兆8707億円、同年3月末に5529億円の債務超過に陥った。経団連会長に石坂泰三氏と土光敏夫氏を輩出した。

 ●東芝の不正会計問題=損失の先送りなどにより、東芝が平成21~26年に計2248億円の利益を水増しした問題。27年4月に発覚し、多くの事業で「チャレンジ」と称した過大な収益目標の達成を求める経営トップの圧力が背景にあったとされ、同年7月に歴代3社長が引責辞任。経営再建中の28年12月には米原発事業をめぐり数千億円規模の損失が出る可能性を発表した。

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