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【東日本大震災】南三陸町産スギ「五輪会場に適材」 吉野正芳復興相が先進施設視察

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【東日本大震災】
南三陸町産スギ「五輪会場に適材」 吉野正芳復興相が先進施設視察

環境に配慮した町産スギを扱う「丸平木材」の工場を見学する吉野復興相(右)=11日、宮城県南三陸町(千葉元撮影) 環境に配慮した町産スギを扱う「丸平木材」の工場を見学する吉野復興相(右)=11日、宮城県南三陸町(千葉元撮影)

 東日本大震災から6年10カ月となる11日、吉野正芳復興相が津波で甚大な被害を受けた宮城県南三陸町を訪問した。「創造的復興」を基本方針に掲げて循環型のまちづくりを進めている同町で、震災後に新設されたバイオマス施設や、環境に配慮した木材の流通を担う地元木材店など、先進的な取り組みを行っている施設を視察。「全てが流されてから7年がたった。復興は順調に進んでいる」と話した。(千葉元)

 同町は震災後、資源循環型の社会を目指し、アミタ(本社・京都)の協力のもと「バイオマス産業都市構想」を打ち出し、生ごみなどの資源化に乗り出している。

 町産品のブランド化も進める。県漁協志津川支所の戸倉出張所が所有する養殖場やカキ処理場は平成28年、世界自然保護基金(WWF)が設立した「水産養殖管理協議会(ASC)」を日本で初取得。29年には「森林管理協議会(FSC)」の国際認証を受けた町産の木材を全体の9割以上使用した新設の町役場庁舎が完成、全国の公共施設では初めて「全体プロジェクト認証」を取得した。

 吉野復興相はこの日、町役場で説明を受けた後、FSC認証を受けた町産スギの加工流通を行っている「丸平木材」「南三陸BIO」を視察。吉野復興相は「被災から立ち直り、南三陸のブランド力向上に取り組んでいる姿に感銘を受けた」とし、東京五輪に向けて建設中の新国立競技場に関し、「南三陸スギは森林認証を取っているので適材。積極的に(関係者に)話していきたい」と話した。

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