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「寺田さん、分かりやすさ意識」 修習同期の元最高裁判事、山浦善樹弁護士

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「寺田さん、分かりやすさ意識」 修習同期の元最高裁判事、山浦善樹弁護士

 寺田逸郎長官と司法修習同期で、平成28年7月まで最高裁判事を務めた山浦善樹弁護士(71)は「司法が国民との関係でどうあるべきか、国民にとっての分かりやすさ、ということを寺田さんはずっと考えてきたと思う」と話す。

 東京・神田で個人事務所を開く「マチ弁」(街の弁護士)だった山浦氏は24年3月に判事に転身。就任して間もない頃、慣れない判事として事件の解決方法に頭を悩ませていると、同じ判事だった寺田氏から修習生時代の教官の墓参りに誘われた。その帰り道、電車を待つ駅のホームで山浦氏が「裁判官は大変だ」と漏らすと、寺田氏は「裁判所の役割は、裁判を通じて国の制度やあり方をよくすることだ」と話したという。

 「最高裁が全て決着をつけるのではなく、司法判断が機能するように国会や社会を後押しするのが役割なんだと目が覚める思いだった」と山浦氏は振り返る。

 寺田氏の長官在任中には、小法廷で判決主文だけでなく理由の要旨を読み上げる動きが広がり、最高裁の「夏休み子ども見学会」で判事が小中学生の質問に答える時間を設けるなど、「分かりやすさ」を意識した取り組みが続く。

 山浦氏は「国民の支援がなければ裁判所には何の力もない、ということを寺田さんも知っていたはず。今後も国民と対話していくことが必要だ」と話した。

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