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埼玉の市立中学の教員、生徒になりすまし女子への中傷ツイート

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埼玉の市立中学の教員、生徒になりすまし女子への中傷ツイート

埼玉県北本市の市立中学校の男性教員が男子生徒になりすまし、使っていたとみられるツイッター(画像の一部を処理しています) 埼玉県北本市の市立中学校の男性教員が男子生徒になりすまし、使っていたとみられるツイッター(画像の一部を処理しています)

「匿名性の幻想」ネットトラブル後絶たず

 学校現場では会員制交流サイト(SNS)を使ったトラブルが後を絶たず、いじめの相談体制の強化などの取り組みが進んできた。そのような中で明らかになった埼玉県北本市立中学校の男性教員の生徒への中傷行為に対し、専門家からは「先生」の意識向上の必要性を指摘する声も上がる。

 教室の黒板の前で、生徒が後ろから右脚で講師の腰の辺りを蹴り、胸ぐらをつかむ…。9月下旬、福岡市東区の私立高校で、男子生徒が授業中に常勤の男性講師を蹴るなど暴行の様子が映った動画がツイッターに投稿。投稿は削除されたが、インターネット上に動画が拡散、衝撃を広げた。

 昨年8月に青森市立浪岡中2年の葛西りまさん=当時(13)=がいじめの被害を訴えて自殺した問題では、無料通信アプリLINE(ライン)などで「死ね」「きもい」と言われていたことが確認された。

 文部科学省が公表した作年度の児童生徒の問題行動・不登校調査では、SNSなど「パソコンや携帯電話での中傷、嫌がらせ」の認知件数が、前年度から1596件増の1万783件に上った。

 同省担当者は「SNSは今の子供にとって身近なコミュニケーションツール。実際はもっとあるだろう」と分析する。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏はネット上の中傷などの背景には「匿名性の幻想」があると指摘。「実際には警察の捜査だけでなく、書き込み内容や投稿のタイミングなどから投稿者の身元は絞り込まれる」とし、安易な投稿を戒める。事実、今回の男性教員のツイッターへの投稿も、その内容が身元特定につながった。

 井上氏は「子供よりも、大人の方がネットに未熟。学校現場で先生たちが使い方、リスクなどを話し合えるような環境づくりが必要だ」と指摘する。

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