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北の木造船 「遭難」一転、事件に 道警など対応苦慮

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北の木造船 「遭難」一転、事件に 道警など対応苦慮

北海道松前町の松前小島で、防護服を着て調査に当たる捜査員ら=4日(松前さくら漁協提供) 北海道松前町の松前小島で、防護服を着て調査に当たる捜査員ら=4日(松前さくら漁協提供)

 北海道松前町の無人島に避難した北朝鮮の木造船が、朝鮮人民軍傘下の船とみられることが判明した。島からはテレビや冷蔵庫などがなくなり、沿岸各地を騒がす問題は「遭難」から「事件」に性格が一変。対立を深める北朝鮮が相手とみられるだけに、警察や海上保安庁は難しい判断を迫られそうだ。

 無人島の松前小島は周囲約4キロ、面積約1・5平方キロ。北東の避難港に松前さくら漁協(松前町)が所有する避難小屋があり、高台には灯台が立つ。漁協の吉田修策さん(67)が密漁の監視を任され、小屋に私物のテレビや冷蔵庫、漁具などを置いていた。

 小屋には6畳間が3室ある。イカやコンブなどの漁で年100日は島周辺に行くため、食器や着替えなど生活用品もあった。しかし、今月3~4日に吉田さんが訪れると、小屋の入り口がこじ開けられ、中の様子は一変していた。

 鍋の中に魚が放置され、ストーブを使った形跡もあった。港内には何者かが刺し網を仕掛けており、魚30匹以上が腐りかけたまま放置されていたという。

 憤る吉田さんは「(木造船の乗員は)魚を調達して、しばらく滞在していたのではないか」と語った。

 道警は窃盗の疑いで船員らから事情を聴くなど捜査を開始。ある道警幹部は「逮捕や書類送検するかは道警だけでは決められない。関係機関と協議して対応を検討する」と話す。

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