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【検察不全 東京地検特捜部70年】(3)「怪しい奴が許されていく」 慎重捜査「よほど証拠堅くないと」

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【検察不全 東京地検特捜部70年】
(3)「怪しい奴が許されていく」 慎重捜査「よほど証拠堅くないと」

任意で捜査対象の建設会社に入る東京地検特捜部の係官ら=4月14日、東京都大島町(今仲信博撮影、画像を一部処理しています) 任意で捜査対象の建設会社に入る東京地検特捜部の係官ら=4月14日、東京都大島町(今仲信博撮影、画像を一部処理しています)

 東京から約100キロ。ツバキの花や三原山で知られる観光の島、伊豆大島の建設会社に今年4月14日、段ボールを手にしたスーツ姿の男たちが現れた。東京地検特捜部の係官だった。

 東京都発注の大型港湾工事をめぐる入札不正疑惑が3月に浮上し、特捜部が捜査に乗り出したのだ。建設会社のガラス窓は厳重に目隠しされ、中はうかがえない。事情を知らない建設会社の社員は「今は入らない方がいいかと思って」と当惑しながら外でたたずんでいた。物々しい雰囲気。4時間後、係官らは玄関に横付けしたワゴン車に次々と段ボールを積み込んだ。

 一見、強制捜査である家宅捜索かと思わせたが、違った。関係者によると、建設会社から関係資料の任意提出を求めただけだったという。当時の検察幹部は「何の証拠もないのにガサ(家宅捜索)なんてできない」と語った。

 「どうしても刑事事件にしたいんです」。特捜検事の一人は協力者への事情聴取で熱っぽく訴えかけたという。だが供述や物証が得られず。11月までに捜査は打ち切られた。

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