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【検察不全~東京地検特捜部70年】(2)供述軽視 証拠の見極めできず 歴史的不祥事、裁判所も“豹変”

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【検察不全~東京地検特捜部70年】
(2)供述軽視 証拠の見極めできず 歴史的不祥事、裁判所も“豹変”

特捜部で起きた不祥事の経過 特捜部で起きた不祥事の経過

 「甲89号証、全部。甲90号証、全部…」。検察官役の指定弁護士が提出した調書が次々と却下される。理由はいずれも「任意性、特信性なし」だった。平成24年2月、資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で強制起訴された民主党元代表、小沢一郎(75)の公判。東京地裁の法廷に緊張が走った。

 問題視されたのは、小沢の秘書を務めてきた衆院議員、石川知裕(44)を担当した東京地検特捜部検事の田代政弘(50)が作成した捜査報告書だ。

 石川が取り調べを「隠し録音」していたことから、実在しないやり取りが捜査報告書に記載されていることが判明したのだ。裁判所は「強力な利益誘導といえ、虚偽供述に導く危険性の高い取り調べ」と痛烈に批判した。

 事件の構図を描き、厳しい取り調べで供述を引き出す捜査手法は特捜部の十八番(おはこ)である一方、「ストーリーありき」とたびたび問題視されてきた。それでも、裁判所は暴力などよほどのことがない限り、特捜部の取った供述調書を信用し、有罪判決を出してきた。

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