産経ニュース

【横浜患者殺害】捜査は依然難航 入院患者受け入れは再開へ 大口病院事件18日で1年

ニュース 社会

記事詳細

更新

【横浜患者殺害】
捜査は依然難航 入院患者受け入れは再開へ 大口病院事件18日で1年

昨年9月、点滴を受けた入院患者2人が中毒死した「大口病院」=15日、横浜市神奈川区 昨年9月、点滴を受けた入院患者2人が中毒死した「大口病院」=15日、横浜市神奈川区

 横浜市神奈川区の「大口病院」で昨年9月、点滴を受けた男性入院患者2人が中毒死した連続殺人事件は、1人目の死者が出てから18日で1年。神奈川県警神奈川署捜査本部は、病院関係者が関与した可能性が高いとみているが、物証の乏しさなどから依然として絞り込みは難航している。一方、病院側は事件後から停止していた入院患者の受け入れを再開する方針を明らかにした。未解決のまま再生への歩みが着々と進む現状に、関係者からは戸惑いの声も上がる。

職員を刷新

 「これからもこの病院を愛していただければ」

 今月9日、「認知症について」と題された市民講座で、病院1階のロビーに集まった約30人の地域住民に、鈴木峻院長は笑顔でそうあいさつした。市民講座は病院として初の取り組み。病院側は「地域医療の担い手として、より身近な存在になっていこうということ」などと意義を説明する。

 同病院は昨年度末までに、事件当時在職していた医師や看護師らを全員解雇。鈴木院長らに職員を刷新し6月には新規患者も含めて外来診療を全面再開した。病院関係者によると、年内にも入院患者の受け入れを再開し、病院名の変更も検討しているという。

乏しい物証

 これまでのところ捜査に大きな進展はみられない。

 殺害された八巻信雄さん=当時(88)、西川惣蔵さん=同(88)=は4階の同室に入院。点滴に注射器のようなもので消毒液を混入されて中毒死した。使われた点滴袋は4階の無施錠のナースステーションに置かれていた。誰でも触れられる状態で、特定の人物の指紋が検出されても証拠能力に乏しい。

続きを読む

「ニュース」のランキング