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【日航機墜落32年】97家族359人「命の大切さ知って」

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【日航機墜落32年】
97家族359人「命の大切さ知って」

慰霊碑の前でシャボン玉を吹き、冥福を祈る子供たち=12日午前、上野村(福島範和撮影) 慰霊碑の前でシャボン玉を吹き、冥福を祈る子供たち=12日午前、上野村(福島範和撮影)

 520人の命が奪われた日航ジャンボ機墜落事故から12日で32年を迎えた。日中にかけて気温が上昇する中、多くの遺族や関係者が事故現場となった群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」を早朝から訪れ、祈りをささげた。事故後に生まれた若い世代も参加、未曾有(みぞう)の事故から得た教訓は途切れることなく受け継がれている。(吉原実、橋爪一彦)

 熊本県八代市(やつしろし)の内科医、佐々木雅人さん(57)は、叔父の祐(ゆたか)さん=当時(39)=を亡くした。祐さんは冷静沈着で周りから尊敬されていた。一回忌以来の慰霊登山で、「『長い間、来られなくてごめんね』と伝えたい。本当にたくさんの方が苦しまれた、胸が締め付けられます」と話した。妻と娘3人、初めて、家族そろって登った。雅人さんは「命の大切さを分かってほしかった」と家族への思いを口にする。

 東京都杉並区の会社員、山本直幸さん(48)は父の幸男さん=同(48)=を亡くした。出張中だった。「父は怖かった。会社の創業に関わっていたので、なかなか家にいなかった」と振り返る。初めての慰霊登山は事故後約20年で、「なんとなく(現場に)近づきたくなかった」と説明する。これまでは11月の閉山シーズンを前に登ることが多く、当日の“8・12”に登るのは初めて。

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