産経ニュース

【平成30年史 変容する犯罪(4)】「人を殺さない自分になりたい」「空虚な自分を埋める」…少年事件、無差別大量殺人の背景に現代社会のひずみ

ニュース 社会

記事詳細

更新

【平成30年史 変容する犯罪(4)】
「人を殺さない自分になりたい」「空虚な自分を埋める」…少年事件、無差別大量殺人の背景に現代社会のひずみ

理不尽な動機の事件も相次ぎ、秋葉原無差別殺傷事件では休日の歩行者天国が狙われた =平成20年6月8日、東京・秋葉原 理不尽な動機の事件も相次ぎ、秋葉原無差別殺傷事件では休日の歩行者天国が狙われた =平成20年6月8日、東京・秋葉原

 「爆弾を使うようなケースを除けば、無差別大量殺人は近年登場した犯罪」。東京工業大名誉教授の影山任佐(じんすけ)氏(犯罪精神病理学)はこう話す。

 影山氏は無差別大量殺人を3類型に分ける。「自殺は怖い。苦しまずに死ねる死刑になろう」と計画したとされる土浦事件の「間接自殺型」に対し、池田小事件は社会への憎悪と復讐を募らせた「自暴自棄型」。そして秋葉原事件が代表する「自己確認型」だ。

 「事件を起こさないと掲示板を取り返せないと思った」。加藤死刑囚は1審で、動機をこう語った。

 派遣社員として職を転々とする中で、社会への不満と孤独感を深め、よりどころだったインターネット掲示板で荒らしなどの嫌がらせを受けたことが、事件の引き金となった-。影山氏はこうした経緯を「自分の存在の空虚さを犯罪で埋めようとした」と見る。

                 ■ ■ ■

 《私は意思疎通がとれない人間を安楽死させるべきだと考えております》《最低限度の自立ができない人間を支援することは自然の法則に反する行為です》

 先月、産経新聞に届いた手紙には、障害者への差別意識を正当化するような文言が並んでいた。送り主は、植松聖(さとし)被告(27)。昨年7月、相模原市の障害者施設で入所者19人を刺殺するなどして、殺人罪などで起訴されている。

 自身もこの施設で勤務した経験を持ちながら「障害者は不幸しかつくれない」などと供述しているという植松被告。便箋5枚の中にも謝罪の文字はなかった。

続きを読む

このニュースの写真

  • 「人を殺さない自分になりたい」「空虚な自分を埋める」…少年事件、無差別大量殺人の背景に現代社会のひずみ
  • 「人を殺さない自分になりたい」「空虚な自分を埋める」…少年事件、無差別大量殺人の背景に現代社会のひずみ

関連ニュース

「ニュース」のランキング