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【九州北部豪雨】「まるでモグラたたき」防災学者も嘆く日本の中小河川整備の実態 「50年の1度」の基準を軽々とオーバー 

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【九州北部豪雨】
「まるでモグラたたき」防災学者も嘆く日本の中小河川整備の実態 「50年の1度」の基準を軽々とオーバー 

福岡県朝倉市の赤谷川は、筑後川(手前)に濁流を注ぎ込んだ=7月11日、同市 福岡県朝倉市の赤谷川は、筑後川(手前)に濁流を注ぎ込んだ=7月11日、同市

 この豪雨の後、国交省は九州北部の花月川、山国川、白川、矢部川の4河川で計398億円かけ、川の中を広げたり堤防を高くしたりする工事を行った。これらのうち花月川と山国川は今回も大雨エリアと重なっており、花月川の一部で浸水したものの、決壊した24年より被害が軽微だった。

 一方、福岡県が整備する河川では平成24年の九州北部豪雨の後、県内10河川について約278億円で対策工事を行ったが、今回氾濫した朝倉市内の河川は含まれていなかった。

 福岡県の担当者は「大雨になったエリアが今回は違った。仮に重なったとしても、あれだけの土砂と流木が発生していれば機能しなかった恐れもある」と説明する。

国家300年の計を

 これまで行われてきた中小河川のハード対策は、実際に被害のあった場所から行われてきた。しかし、再び同じ場所が豪雨に見舞われるとも限らない。有識者は長期的視点からの対策の必要性を説く。

 例えば、低地が多いオランダでは政府が300年規模で計画を立てて防災対策を進めてきた。中大理工学部の山田正教授(防災工学)は「日本ではこれまで、中小河川での防災対策は『無駄』とみなされる雰囲気があり、部分的にしか対策されてこなかった」と指摘する。

 その上で「今から莫大な予算はかけられないので、少ない予算で被害を最小化できるよう工夫して知恵を出し合い、面的な整備で防災力の底上げをしていくことが必要だ」と述べた。

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