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【九州豪雨】2つの風衝突、線状降水帯に

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【九州豪雨】
2つの風衝突、線状降水帯に

 福岡、大分両県で5日に記録的大雨を降らせた「線状降水帯」は、福岡、佐賀県境に位置する「脊振(せふり)山地」の東端で、2方向の風がぶつかったことで形成されたとみられる。こうした風による現象はこれまでも線状降水帯の発生要因となってきた。

 同庁によると5日午後、九州北部では太平洋高気圧の縁を回って吹く風で暖かく湿った空気が南西方向から流れ込んだ。同時に梅雨前線が未明から正午にかけて九州北部まで南下、前線の北側で大陸からの乾いた風が北西方向から吹いた。

 2つの風は脊振山地を避ける形で風下に当たる山地東端でぶつかり、暖かい南西風は相対的に冷たい北西風の上に乗り上げて上昇気流となり、積乱雲が発生。積乱雲は風に流されて西側の大分県方面へ動く一方、湿った南西風は分散せず同じ場所で上昇し続け、積乱雲が列のように並ぶ線状降水帯が形成されたという。

 大きな被害のあった福岡県朝倉市周辺は、風がぶつかる場所となり、同時に積乱雲の発生ポイントとなった脊振山地のすぐ東側に当たる。通常1時間程度で衰退する積乱雲が次々と連なったことで、長時間にわたり100ミリ超の猛烈な雨が何度も降ったとみられる。

 こうした風による現象は全国でも、たびたび線状降水帯の要因になっているという。同庁の松本積主任予報官は「関東地方でも風のぶつかる場所から線状降水帯が発生した事例がある。ただ、何がきっかけで発生するか事前に予測するのは難しい」と話した。

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