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【外交・安保取材の現場から】「北朝鮮」「拉致被害者」「救出」で検索→わずか3件… 問われる国会、拉致被害者救出へ政府を突き上げろ!

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【外交・安保取材の現場から】
「北朝鮮」「拉致被害者」「救出」で検索→わずか3件… 問われる国会、拉致被害者救出へ政府を突き上げろ!

 このときのやりとりは、北朝鮮による日本人拉致の存在は、国内でほとんど知られていなかった時代のことだ。当時、国内の一部は北朝鮮を「地上の楽園」と礼賛し、「帰還事業」として在日朝鮮人や日本人配偶者らが北朝鮮に渡っていた。こうした中で、北朝鮮が国家ぐるみで日本人を拉致していた可能性が濃厚であると国会で明らかにされた意義は大きかった。

 それから29年。現在は2度の日朝首脳会談を経て拉致被害者5人が帰国したり、拉致被害者がほかにも北朝鮮に捕らわれたままであることが確実になったりしている。局面は当時と大きく変わっている。

 しかし、国会の存在意義は当時も今も変わらないはずだ。

 政府が今年3月21日に閣議決定した拉致問題に関する政府答弁書は「北朝鮮による拉致問題はわが国の主権および国民の生命と安全に関わる重大な問題であり、政府の最重要課題の一つと位置づけ、全ての拉致被害者の一刻も早い帰国の実現などに向けて最優先で取り組んでいる」と明記している。

 安倍晋三首相らはこれまで拉致問題を政権の「最重要課題」と口頭では言ってきたが、政府答弁書として表明したのは初めてだ。

 国会には安倍首相をはじめ関係閣僚に対し、この決意を微動だにさせないよう強く迫ってもらいたい。北朝鮮といういびつな相手との交渉がからむだけに政府には難しい判断も求められるが、国会は自由だ。拉致問題を風化させず、拉致被害者の全員帰国を実現するため、政府を厳しく突き上げる“うるさ型”の役割が今こそ国会に求められているのではないだろうか。

(政治部 田北真樹子)

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