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【産経抄】先送りは人間の業なのか 4月20日

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【産経抄】
先送りは人間の業なのか 4月20日

 落語に出てくる泥棒は、間抜けと相場が決まっている。「やかん泥」の一席も例外ではない。ある屋敷の台所に親分が忍び込み、盗んだ品を外にいる子分に手渡す手はずとなった。

 ▼間抜けな子分は、釜や鉄瓶、金だらいを受け取るたびに大きな音を立てる。奥にいたご隠居は、さすがに泥棒に気がついた。てらてら光る頭にむこう鉢巻きをして、ぬうっと顔を出す。それを見た子分の一言がオチとなる。「親分、今度は大きなやかんだ」。

 ▼新潟県佐渡市の博物館で、金塊のレプリカ5個が盗まれた。犯人は本物と間違えたらしい。本物とレプリカとは、やかんとご隠居の頭くらいの違いがある。同じケースに展示されている本物の銀塊3本には、手がつけられていなかった。1本で210万円相当の価値があるというから、間抜けな泥棒に違いない。

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