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核燃料サイクルの重要施設 ウラン濃縮工場が新規制基準に「合格」

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核燃料サイクルの重要施設 ウラン濃縮工場が新規制基準に「合格」

 原子力規制委員会は19日、定例会合を開き、日本原燃のウラン濃縮工場(青森県)について、新規制基準に適合しているとする審査書案を了承した。今後、経済産業相の意見を聴いた上で、正式に決定する。

 政府は使った燃料を再利用する核燃料サイクル政策を推進しており、濃縮工場はサイクルに欠かせない重要施設の一つ。同施設は原発などに比べリスクが低いことから、新基準を満たさなくても5年間は運転が認められており、現在も操業中。

 ウラン鉱山から取れる天然ウランは、核分裂しやすいウラン235の割合が約0・7%しかなく、原発で使うには、同工場の遠心分離の技術を使い3~5%に濃縮する必要がある。

 原燃を巡っては、業務改善が終わっていないのに、品質保証担当部署が「完了した」と虚偽の社内報告をしていた不祥事が昨年発覚。規制委は社内体制を改めて審査し、濃縮工場の審査書案の取りまとめが遅れていた。

 核燃料サイクルの重要施設では、使用済み燃料から使えるウランとプルトニウムを取り出す「再処理工場」と、取り出した原料からウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を作る「MOX燃料工場」も新基準の審査が大詰めを迎えている。

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