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宮田亮平文化庁長官、増上寺訪れ…液体被害に「憤り感じる」
宮田亮平文化庁長官は5日、東京都港区の増上寺を訪れ、液体のようなものの染みが見つかった国の重要文化財「三解脱門」などの被害状況を確認し、「人々が心のよりどころとする場所で起きたことに憤りを感じる」と記者団に述べた。
世界遺産の下鴨神社(京都市左京区)や首里城(那覇市)などでも染みが見つかったことを踏まえ、関係省庁と対応策を検討する考えも示した。
増上寺で宮田氏は、関係者らの案内で門の柱や扉、鐘など十数カ所ある染みを見て回った。今週末には下鴨神社も視察する予定という。
被害を受けて文化庁は3日、都道府県と政令指定都市の教育委員会に、文化財の定期的な見回りや防犯設備増設など対策の徹底を求めていた。