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【消防最前線】消火現場で「ひざ」をついてはいけない理由は? 本物の炎の熱気、視界をふさぐ黒い煙…

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【消防最前線】
消火現場で「ひざ」をついてはいけない理由は? 本物の炎の熱気、視界をふさぐ黒い煙…

実際の火災現場の環境を再現した「模擬消火訓練施設」に入る緒方記者(一番後ろ)ら=2月、東京都渋谷区 実際の火災現場の環境を再現した「模擬消火訓練施設」に入る緒方記者(一番後ろ)ら=2月、東京都渋谷区

 「要救助者発見!」。ついに人形を発見。わずか約25キロほどの人形が、実際に持ち上げてみるととてつもなく重く感じる。「このまま自分も外へ出られなくなるかもしれない」。訓練ということを忘れて、そんな恐怖すら感じた。それでも低い姿勢を保ったまま、なんとか引きずるようにして外へ運び出した。

 呼吸器を外した瞬間、安堵(あんど)感とともに背中を汗がつたっているのが分かった。ボンベは通常、20分程度活動できるぶんの空気が充填(じゅうてん)されているが、呼吸が荒くなるとそれよりも早く消費してしまうこともあるという。これが実際の火災現場だったら、どうなっていただろうか。そう考えると、ぞっとしてしまった。

 記者はこれまで、さまざまな火災現場を取材してきた。住宅に商店街、高層マンション…。「1名を救助!」「延焼防止しました!」。どの現場でも、現場には炎に立ち向かい、人命救助に当たる消防隊員らの姿があったが、その活動の裏側にどれほど厳しい訓練や葛藤(かっとう)があるのかはあまり想像してこなかったように思う。命をかけた活動の重みを、訓練の体験を通じて改めて感じた。

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