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【今週の焦点】「前大統領の犯罪」立件に立ちはだかる3つの壁 韓国検察、朴槿恵氏を21日に初聴取

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【今週の焦点】
「前大統領の犯罪」立件に立ちはだかる3つの壁 韓国検察、朴槿恵氏を21日に初聴取

家宅捜索に踏み込めず

 検察や特検が聴取前に必要だとしてきた大統領府への家宅捜索も保安上の機密を理由に拒まれ、実現していない。内部文書について朴氏の罷免後、「大統領記録物」として保管作業が始まっている。大統領の私生活などに関する記録は、令状などがない限り、最長30年間閲覧できなくなる。

 検察側は、捜索を「必要なら行う」としているが、疑惑発覚から半年近くたった今となっては「大きな意味はない」と否定的な見方も示している。

大統領選にらみ神経戦

 何より捜査の足を縛っているのが5月9日に行われる大統領選だ。大統領権限を代行する黄教安(ファン・ギョアン)首相が特検の捜査延長を認めず、2月末で捜査が打ち切られたのも、選挙に及ぼす政治的影響を考慮したためだ。

 保守系紙は、強制捜査が必要な状況は避けるべきだと強調しており、朝鮮日報は社説で、今回の聴取で「全ての問題に決着をつけるべきだ」と朴氏と検察双方を牽制(けんせい)した。強制捜査となれば、朴氏の自宅前に集まるなどしてきた朴氏支持者らが妨害に出る可能性もある。検察は、選挙日程を見すえながら、朴氏の逮捕に踏み切るかも含め、厳しい判断を迫られそうだ。

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