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【主張】原発避難訴訟 予見判断の混乱危惧する

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【主張】
原発避難訴訟 予見判断の混乱危惧する

 国と東電は「長期評価は実証性を欠く仮説で、政府の中央防災会議でも採用していない」などと反論していたが、退けられた。

 原発事故により避難生活を余儀なくされた人々の苦難は、想像に余りある。避難先での原発いじめの頻発も明らかになった。深刻な事故を、なんとしても防いでほしかったのはもちろんだ。

 一方で、「3・11」が想定を大きく上回る巨大地震であったことも事実である。判決は、東日本大震災をこう表現した。「複数の震源域がそれぞれ連動して発生したM9・0の我が国で観測された最大の規模の地震である。本件地震に伴い発生した津波は、世界観測史上4番目、日本観測史上最大規模のものであった」

 未曽有の自然災害に対抗するには、政府や企業、国民が団結するしかない。裁判所の判断のねじれや揺らぎが分断に結びつくことを、何よりも危惧する。

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