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【金正男氏殺害】関与を隠す北工作機関の手口 テロ・暗殺の“主演”に仕立てられた女性たち

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【金正男氏殺害】
関与を隠す北工作機関の手口 テロ・暗殺の“主演”に仕立てられた女性たち

金賢姫元工作員=2010年12月17日、韓国・ソウル市内(加藤達也撮影) 金賢姫元工作員=2010年12月17日、韓国・ソウル市内(加藤達也撮影)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア警察に逮捕された女らの供述からは、北朝鮮の関与が浮かんでいない。だが、関与を隠し通そうとするのが北朝鮮工作機関のテロ・暗殺の歴史といえ、今回、女性が実行犯を演じたことにも北朝鮮の“意図”がありそうだ。

 「100ドル(約1万1千円)で持ち掛けられた」「殺人とは知らなかった」。逮捕されたインドネシアやベトナム旅券を持つ女らはこう供述、プロの集団に雇われた一般人との見方が上がっている。

 韓国では、素人を装っている可能性も指摘されている。1987年の大韓航空機爆破テロの実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員も逮捕当初、「私は日本人だ」とかたくなに北朝鮮との関わりを否定した経緯もあるからだ。

 「女性に甘い」という正男氏の性格が突かれたともいわれる。いずれにせよ、警戒心を抱かれにくい女性ということで、暗殺を恐れていたはずの正男氏に近づけたのは確かなようだ。

 北朝鮮の軍出身の専門家は「北朝鮮は最近、海外工作員を若くきれいな女性にしている」と韓国紙に説明した。2008年に韓国で摘発された元正花(ウォン・ジョンファ)元工作員は、女性を武器に韓国軍の大尉と内縁関係を結び、軍事機密を入手していた。

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