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小保方晴子さん番組「BPO勧告」に波紋 NHK異例の反論、識者は「自主規制」「無言の圧力」を危惧

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小保方晴子さん番組「BPO勧告」に波紋 NHK異例の反論、識者は「自主規制」「無言の圧力」を危惧

小保方晴子氏 小保方晴子氏

 今回のBPO勧告は、調査報道の編集のあり方に踏み込み、報道機関に反省を迫る内容となった。識者からは、番組制作の現場に影響を与える可能性を指摘する声もある。

 「配慮を欠いた編集上の問題が主な原因」。勧告は、番組を「人権侵害」と判断した理由について、NHKによる番組構成の手法に落ち度があったと結論づけた。勧告後の記者会見で、BPO委員の曽我部真裕京都大教授は「誤解を与えないような(番組の)作り方もできた」と述べ、編集手法に疑問を投げかけた。

 一方、NHKによると、同社は今回の番組制作に当たり、100人以上の研究者らを取材。読み込んだ資料も2千ページを超えるとした。NHKは勧告に対し、「客観的な事実を積み上げ、表現にも配慮した」と、編集が慎重に行われたことを強調する異例の反論を行った。

 上智大の碓井広義教授(メディア論)は「放送した番組に『人権侵害』の判定を下されるのは、報道機関にとっては痛恨だ。番組制作の現場に無言の圧力が生まれ、自主規制が働くようになるのではないかと危惧される」と指摘している。(玉崎栄次)

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