産経ニュース

【電通女性社員過労自殺】異例のスピード捜査 世論と政府の「改革」後押し

ニュース 社会

記事詳細

更新

【電通女性社員過労自殺】
異例のスピード捜査 世論と政府の「改革」後押し

家宅捜索で、電通の東京本社を出る東京労働局の労働基準監督官ら=11月7日、東京都港区 家宅捜索で、電通の東京本社を出る東京労働局の労働基準監督官ら=11月7日、東京都港区

 電通の強制捜査に着手してからわずか1カ月半、厚生労働省は28日、異例のスピードで立件にこぎ着けた。女性新入社員の過労自殺という痛ましい事実が世論を巻き込み、悪質企業に強い姿勢を示した形だ。政府の「働き方改革」で長時間労働の是正が進んでいることも捜査を後押しした。

 違法な長時間労働を立件する場合、強制捜査から書類送検まで半年から1年以上かかるケースが大半だ。電通は本支社合わせて約7千人の社員を抱えており、「立件には1年以上かかる」との見通しを示す監督官経験者もいた。

 捜査の指揮を執った東京労働局の樋口雄一監督課長は28日、「事態の重大性や社会的な関心の高さもあり、急いでやりたかった」と明かした。

 電通の悪質性は際立っている。平成3年に入社2年目の男性社員=当時(24)=が過労自殺した際、遺族が損害賠償を求めて提訴。最高裁が12年に会社側の責任を認める判断を示し、電通は「事件を反省し、不幸な出来事が起こらないよう努力する」と謝罪していた。

続きを読む

「ニュース」のランキング