産経ニュース

【電通女性社員過労自殺】高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(下)「深夜の飲み会で叱責して生産性上がるのか」

ニュース 社会

記事詳細

更新

【電通女性社員過労自殺】
高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(下)「深夜の飲み会で叱責して生産性上がるのか」

消灯された電通本社の写真について説明する川人博弁護士=11月29日、東京都千代田区、日本記者クラブ(高原大観撮影) 消灯された電通本社の写真について説明する川人博弁護士=11月29日、東京都千代田区、日本記者クラブ(高原大観撮影)

 --ヨーロッパでは日本よりも生産性が高い。5時に帰って家事をお手伝いレベルでなく協同でやることが日本人の男性にはないと家内に言われました。また非正規労働の問題もあり、今の労働政策に問題があると思います。その点をもう少しかみくだいてお願いします

 「戦後の長時間労働はある程度、経済成長を促進したかもしれない。ただ私の実感では21世紀になってからは日本の経済活動にプラスを与えている実感がまったくない。深夜に飲み会の反省、新人に説教して何になるというのか。また、さきほど話に出た長期療養の女性が会社で取り組んでいたプロジェクトは結局ダメになった。21世紀の長時間労働は意味がない。メンタルの問題が発生した職場ではCSR(企業の社会的責任)上の問題が発生したという研究結果もある。メディアの皆さんに申し上げるのもなんですが、スクープ合戦や夜討ち朝駆けが社会的に常に意味を持つかというと疑問です。失われるものもあるのではないかと思います

 --労組の役割について。三六協定も緊張関係のある労使関係あってこそ成り立つ。電通の問題も労使が弱かったのではないか。(相談するための)受け皿がなかったと思う。労組の活性化をどうするか

 「ある工場の三六協定では残業が150時間、納期が切迫したら200時間まで良いとある。入社2年目の青年が過労死しました。1カ月200時間前後の残業でした。労組の組織率は全体で15か16%くらいでしょうか。社会全体でユニオンを作ることの意義を考えてもらいたい。中高生への授業では労働組合の重要性を教えています。ただ、まずは今ある労働組合がしっかりしないとならないと思います。(構成 WEB編集チーム・高原大観)

このニュースの写真

  • 高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(下)「深夜の飲み会で叱責して生産性上がるのか」
  • 高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(下)「深夜の飲み会で叱責して生産性上がるのか」
  • 高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(下)「深夜の飲み会で叱責して生産性上がるのか」

関連ニュース

【電通女性社員過労自殺】高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(上)「電通鬼十則は即時消すべき」

「ニュース」のランキング