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【電通女性社員過労自殺】高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(下)「深夜の飲み会で叱責して生産性上がるのか」

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【電通女性社員過労自殺】
高橋まつりさんの悲痛な叫びを世に問うた川人博弁護士講演録(下)「深夜の飲み会で叱責して生産性上がるのか」

消灯された電通本社の写真について説明する川人博弁護士=11月29日、東京都千代田区、日本記者クラブ(高原大観撮影) 消灯された電通本社の写真について説明する川人博弁護士=11月29日、東京都千代田区、日本記者クラブ(高原大観撮影)

 《川人博氏は1949年、大阪府泉佐野市生まれ。78年に弁護士登録。88年に「過労死110番」の設立に参加するなど過労死問題に取り組んできた》

 

 精神疾患の問題

 「職場でメンタルな病気で療養中の人、休職中の人がたくさんいる。これが企業にとって深刻な問題です。2014年に精神疾患で療養中の女性の過失相殺を否定し、企業の配慮義務があると明記した判決があります。高裁が女性にも2割程度責任あると請求金額を減額したのを最高裁が否定し、企業側に責任があるとした。この中で判決は過重労働によって女性が病気になるのを防止するのを前提としながら、仮に心身の失調が発見したら直ちに職場環境の改善をはかるべきだとあります」

 「この事例もそうですが心身の病が深刻化して長い療養生活になることが多い。心身の不調を訴えても労務管理側がそれを無視することで重症化し、長い闘病生活、もしくは亡くなることもある」

 「よく産業医や人事部から重症化した方の職場復帰を相談されますが、対応は非常に難しいものがある。最も大事なのは重症化するような人を出さないということです。これは努力すればできます。この会社は名前を報道されていますが、東芝ですね。その後、不正経理が発覚しました。今や上場の問題まで出ています。過労死を発生させる職場は会社が病んでいると思います。過労死を防ぐことは会社の健全な発展につながると思います」

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