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【産経抄】愛する家族を裏切りさえする「覚醒剤」、本当の恐ろしさ 11月30日

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【産経抄】
愛する家族を裏切りさえする「覚醒剤」、本当の恐ろしさ 11月30日

28日夜、捜査員に付き添われて自宅を出るASKA容疑者=東京都目黒区 28日夜、捜査員に付き添われて自宅を出るASKA容疑者=東京都目黒区

 カップ麺を食べようとすると、いきなり中身が大きな海に変わった。自分はボートに乗って、エビを釣っている。それからハワイに行ったり、火を噴く男から逃げ回ったりして、ようやく帰宅できた。

 ▼かつて薬物依存者だった近藤恒夫さんが、知人の覚醒剤中毒者から聞いた、幻覚の内容である。本当に怖いのは、ここからだ。われに返ると、カップ麺にカビが生えていた。つまり、何日も幻覚の中で生きていたことになる(『ほんとうの「ドラッグ」』講談社)。

 ▼歌手のASKA容疑者(58)は25日夜、自宅から110番通報した。「盗撮されている」。これも、典型的な幻覚の一つである。言動を不審に思った捜査員が尿の提出を求めた。果たして覚醒剤の陽性反応が出て、逮捕に至る。

 ▼昭和54年に友人と音楽デュオ「チャゲ&飛鳥」を結成して、デビューした。アスカは、高校時代に失恋した女の子のボーイフレンドの名前だったという。大ヒットを連発して、おちゃめな若者はついにスターの仲間入りを果たす。

 ▼ASKA容疑者を栄光の座から引きずり下ろしたのが、覚醒剤だった。2年前に使用した疑いで逮捕され、有罪判決を受けた。刑の執行猶予の間、近藤さんが創設した薬物依存者の社会復帰のための施設「ダルク」に、一時身を寄せたこともある。もっとも、間もなく足が遠のいていった。

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