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【鳥取震度6弱】広域の地殻変動、ひずみ集中 「南海トラフ地震の発生過程の一つ」と専門家

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【鳥取震度6弱】
広域の地殻変動、ひずみ集中 「南海トラフ地震の発生過程の一つ」と専門家

鳥取地方の地震の仕組み(模式図) 鳥取地方の地震の仕組み(模式図)

 鳥取県は四国沖の南海トラフ(浅い海溝)からフィリピン海プレート(岩板)が沈み込む影響などで地殻にひずみが集中しており、活断層による直下型地震が起きやすい。今回の地震も活断層が動いた可能性が高いと専門家はみている。

 鳥取県では昭和18年にマグニチュード(M)7・2の活断層による鳥取地震が発生し、約1080人の死者が出た。ほかにも平成12年の鳥取県西部地震など活断層によるとみられるM7前後の地震が起きている。

 ただ、地表に現れた明瞭な活断層は少なく、今回の震源付近でも知られていなかった。M6級の活断層地震はどこでも起きる可能性があり、東京大地震研究所の古村孝志教授(地震学)は「今回は地下に隠れている断層が動いた」とみる。

 政府の地震調査委員会が今年7月に公表した中国地方の活断層地震の評価によると、鳥取県などでM6・8以上の地震が30年以内に起きる確率は40%と高い。

 背景にあるのは広域に及ぶ地殻変動の影響だ。京都大防災研究所の西村卓也准教授(地震学)によると、鳥取県ではフィリピン海プレートによって地殻が北西に押され、ひずみが蓄積する。断層が水平方向に動く横ずれ型の地震が多く、今回もこのタイプだった。

 西日本では南海トラフの大地震が発生する数十年前から内陸直下型が活発化する傾向がある。

 西村氏は「今回の地震は南海トラフ地震に影響を与えることはないが、その発生過程の一つだろう」と話している。

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