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「天国で娘に胸張って会いたい」 被害女性の父、責任の所在明確化を訴え 笹子トンネル事故控訴審判決

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「天国で娘に胸張って会いたい」 被害女性の父、責任の所在明確化を訴え 笹子トンネル事故控訴審判決

崩落事故が起きた中央自動車道上り線・笹子トンネルの出口=2012年12月2日、山梨県大月市(桐原正道撮影) 崩落事故が起きた中央自動車道上り線・笹子トンネルの出口=2012年12月2日、山梨県大月市(桐原正道撮影)

 「トップが責任を取らない社会風潮が改まることを娘も望んでいるはずだ。天国で娘と胸を張って会うためにも最高裁まで闘う」

 笹子トンネル事故訴訟の原告の一人で、事故で次女の石川友梨(ゆり)さん=当時(28)=を亡くした父、信一さん(67)=神奈川県横須賀市=は産経新聞の取材にそう話した。

 友梨さんはシェアハウスで一緒に暮らすメンバーらと旅行に出かけ、事故に遭った。シェアハウスでは着付けを手伝ったり、料理を振る舞ったりする人気者。勤務先でも新規事業を軌道に乗せるなど充実した生活で、家族には「精いっぱい全力で生きている」と語っていた。

 「いまでも『ただいま』と帰ってくるような気がする。長女、三女もお墓や仏壇に手を合わせようとしない。頭では亡くなったと分かっても、受け入れられない。『安全管理さえ適切だったら助かった命だ』という思いが消えないためだ」

 信一さんら遺族側は当初、会社側の責任を問う訴訟を起こした。しかし、法廷で責任を否定し続ける会社側に憤りを感じ、元役員らの責任も問うことを決めた。

 「元役員らは口では謝罪するが、責任は決して認めない。しかし、トップは組織の責任を取るためにいるはずだ。少なくとも私がかつて所属していた海上自衛隊ではそうだった」

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