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笹子トンネル事故の元役員訴訟、2審も遺族側の請求棄却 東京高裁

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笹子トンネル事故の元役員訴訟、2審も遺族側の請求棄却 東京高裁

崩落事故が起きた中央自動車道上り線・笹子トンネルの出口=2012年12月2日、山梨県大月市(桐原正道撮影) 崩落事故が起きた中央自動車道上り線・笹子トンネルの出口=2012年12月2日、山梨県大月市(桐原正道撮影)

 平成24年に中央自動車道の笹子トンネル上り線(山梨県大月市)で天井板が崩落し9人が死亡した事故で、うち4人の遺族計9人が、道路を管理する「中日本高速道路」(NEXCO中日本)と、点検業務を担当した関連会社の当時の役員計4人に対し、計1800万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が19日、東京高裁であった。河野清孝裁判長は1審横浜地裁に続き、請求を棄却した。

 遺族側は「事故前に天井板の不具合が確認されていたのに、元役員らは適切な対策を取らなかった」と主張。元役員側は「天井板の崩落は予測できなかった」と過失を否定していた。

 1審横浜地裁は2月、「個々の業務は担当ごとに分担されていた。職務権限上、4人は点検の方法を把握・指揮する立場になかった」として過失責任を否定し、遺族側の請求を棄却。遺族側が控訴していた。

 東京高裁も1審の判断を支持し、「4人には点検業務への権限や責任がなく、点検の報告を受ける立場にもなかった」と述べた。

 今回の訴訟とは別に、遺族側が両社に損害賠償を求めた訴訟では、両社が計約4億4000万円を支払う内容の判決が確定している。

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