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【築地移転延期】なぜ豊洲が選ばれたのか 「土壌対策が完了すれば問題ない」 反対押し切り決定

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【築地移転延期】
なぜ豊洲が選ばれたのか 「土壌対策が完了すれば問題ない」 反対押し切り決定

建設中の豊洲市場=30日、東京都江東区(伴龍二撮影) 建設中の豊洲市場=30日、東京都江東区(伴龍二撮影)

 そもそも、築地市場の移転先として豊洲が選ばれたのはなぜか。

 老朽化が進んでいる築地市場をめぐっては、1980年代~90年代に移転や現在地での再整備が検討されたが、調整の難航や整備費の増大などで、都はいったん計画を中断した。

 業界団体の要望などを受け、都は平成10年ごろから再び移転先の模索を開始。候補地には豊洲のほか、江東区の石川島播磨重工業造船所跡地や有明北、中央防波堤内側、中央区晴海の5カ所が挙がった。

 選定の条件となる用地の広さや交通アクセス、築地の商圏への近さを検討し、都は豊洲のみが全ての条件を満たすと判断した。ただ、対象地は東京ガスの工場跡地で、同社は土地売却に前向きではなかったが、移転を進める石原慎太郎知事(当時)は“右腕”の浜渦武生副知事(同)を交渉役にあて「三顧の礼を払って説得した」(石原氏)。

 ガスの製造過程ではベンゼンやシアン化合物、ヒ素などの有害物質が発生する。13年の同社による調査で、工場跡地の土壌から環境基準の1500倍に上るベンゼンが検出されたが、都は「東京ガスの土壌汚染処理が完了すれば問題はない」とし、反対の声も上がる中で、同年に豊洲移転を正式に決めた。

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