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【築地移転延期】「盛り土なし」は段階的な決定 責任者特定できず 豊洲都報告書

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【築地移転延期】
「盛り土なし」は段階的な決定 責任者特定できず 豊洲都報告書

豊洲市場の盛り土問題に関し、東京都の調査報告書が公表された小池百合子知事の記者会見=30日午後、東京都庁 豊洲市場の盛り土問題に関し、東京都の調査報告書が公表された小池百合子知事の記者会見=30日午後、東京都庁

 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の主要施設下で土壌汚染対策の盛り土が行われていなかった問題で、小池百合子都知事は30日、平成20年から25年2月までの間に段階的に盛り土を行わない方針が決定したとする検証報告書を公表した。誰がいつ決定したのか特定できなかった、と結論付ける一方、部門間での連携不足などから情報共有が行われず、都議会や都民に実態と異なる説明が続けられたと分析した。

 小池氏は報告書について「職員自ら調査を行ったことは評価をするが、十分ではない。今回の報告書で終わりにするのではなく、さらに精査する」とし、内部告発などの受け皿となる公益通報制度を近く整備する考えを示した。また部門間の情報共有などのため、都庁マネジメント本部を設置したことを明かした。

 報告書によると、土壌汚染対策の工法を検討する有識者の技術会議で20年に、土壌汚染対策の作業を行う「モニタリング空間」の整備について議論。同時期に中央卸売市場の技術部門でも整備の可能性を検討し、23年6月には断面図に地下空洞が示された基本設計が完成した。同年8月に部課長会議で地下にモニタリング空間を設置することを確認し、25年2月に完成した実施設計で盛り土を行わずに地下空洞を設けることが確定した。

 都議会での答弁では状況を把握していない歴代土木担当部長が前例に沿って「盛り土をした」などと答弁。建築担当部長は地下空洞を把握していたが「土壌汚染対策の基本的な考え方を述べている」と考え、修正しなかった。

 報告書は「基本設計や実施設計の段階で、市場長に情報を上げ、意思統一を図る機会があったのに、明確な形で意思決定をしていなかった」と指摘した。

 

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