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【熊本地震】枯れた温泉、出ない湧水 「水の国」熊本の地下で何が…

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【熊本地震】
枯れた温泉、出ない湧水 「水の国」熊本の地下で何が…

温泉の流量が少なくなったポンプの前に立つ工藤善雅さん=13日、熊本県阿蘇村内牧温泉の宿「山王閣」(三宅真太郎撮影) 温泉の流量が少なくなったポンプの前に立つ工藤善雅さん=13日、熊本県阿蘇村内牧温泉の宿「山王閣」(三宅真太郎撮影)

 熊本地震の被災地では温泉の源泉が枯れたり、湧き水の名所で水が出なくなったりする異変が生じている。熊本県は阿蘇山麓から流れる地下水の豊富な地域で、特に観光資源への打撃は大きい。地震の影響で地下水の流れが変わったことが原因とみられ、専門家は「これほど大規模な変化は珍しい」としている。

 夏目漱石が愛し、小説「二百十日」の題材とされる内牧温泉の旅館「山王閣」(熊本県阿蘇市)は4月14日の前震後、源泉の湯量が、10分の1程度の毎分約20リットルに激減した。今も休業が続いており、4代目の工藤善雅さん(31)は「常連客のためにも廃業は避けたいが自力では再建できない」と苦渋の表情を浮かべた。新たに温泉を掘れば約3千万円かかるといい、明治30年の創業以来最大のピンチを迎えている。

 水の名所として有名な「水前寺成趣園」(熊本市中央区)も一時、池の大部分が干上がった。現在は3分の1程度の水量まで回復したというが、岩田徹宮司(68)は「水の国、熊本でまさか水が出なくなるとは」と驚いていた。

 被災地で何が起こっているのか。筑波大の辻村真貴教授(水循環学)は、大きな地震が複数回相次いだことで地下水の流れに変化が起きたという仮説を立てる。

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