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女性器データ提供は有罪 「ろくでなし子」被告に罰金40万円 東京地裁

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女性器データ提供は有罪 「ろくでなし子」被告に罰金40万円 東京地裁

五十嵐恵被告 五十嵐恵被告

 自身の女性器の3D(立体)データを提供したなどとして、わいせつ電磁的記録頒布やわいせつ物陳列などの罪に問われたペンネーム「ろくでなし子」の漫画家、五十嵐恵被告(44)の判決公判が9日、東京地裁で開かれた。田辺三保子裁判長は「データは女性器を忠実に再現しており、性欲を刺激するわいせつ物に当たる」と判断、罰金40万円(求刑同80万円)の有罪判決を言い渡した。

 一方、自身の女性器をかたどり、着色するなどした石膏(せっこう)作品を東京都内のアダルトショップに陳列したとするわいせつ物陳列罪については、「ビーズなどによる装飾や着色が施されるなどしており、一見して女性器を連想させるものではない」として、無罪とした。

 この裁判では、表現の自由と公序良俗維持との関係性も問われた。検察側は「3Dデータ頒布は表現の自由の範囲を超えている」と主張。一方、弁護側は「『女性器はみだら』という既存の男性中心的な価値観を覆す芸術活動だ」とし、無罪を主張していた。

 田辺裁判長はこの点について「表現の自由は無制限のものではなく、公共の福祉や他人の権利などを不当に害するものは許されない」と指摘。「フェミニズムアートという思想自体は否定できないが、社会の性的な道徳観念を害する危険性が低いとはいえず、女性器のデータ頒布は正当化できない」とした。

 判決によると、五十嵐被告は平成25年10月と26年3月、芸術活動への資金支援者に対し、自身の性器の形状を3Dプリンターで再現できるデータを配った。

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