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【子供の交通死亡事故】目立つ横断中巻き込み 娘に会いたい、続く苦悩

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【子供の交通死亡事故】
目立つ横断中巻き込み 娘に会いたい、続く苦悩

真花さんの事故現場の都道交差点。小さな命が行政を動かし、昨秋に完全歩車分離となった =いずれも東京都多摩市 真花さんの事故現場の都道交差点。小さな命が行政を動かし、昨秋に完全歩車分離となった =いずれも東京都多摩市

 子供が犠牲になる交通死亡事故が後を絶たない。特に横断歩道を青信号で歩行中、大型車に巻き込まれるケースが目立つ。事故の度に違反取り締まりの強化や道路環境の改良など対策が講じられるが、それでも事故は続く。「また会いたい」。裁判を終えても時間がたっても遺族の苦悩は終わらない。5日はこどもの日。小さな命が一瞬で奪われる悲劇はなくならないのか。(加藤園子)

 「お母さん、青だよ」

 昨年3月10日午後5時半。東京都多摩市に住む楠田真花(まなか)さん(8)の声で、母親(43)と妹、真花さんの3人は、交差点を自転車で横断し始めた。悲劇はほんの数秒後。痛々しい音とともに、母親の少し後ろにいた真花さんは左折してきたトラックの下敷きになっていた。

 「いや!」。振り返った母親が叫んだが、もうできることはなかった。真花さんは病院に搬送され、約3時間後に死亡が確認された。顔にかかった布を口元だけめくった父親(43)は、思わず目を背けて処置室で絶叫した。

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