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【熊本地震】「いたわりの言葉より物を」 共有できなかった「3・11」の教訓

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【熊本地震】
「いたわりの言葉より物を」 共有できなかった「3・11」の教訓

 熊本地震は発生から21日で1週間を迎えるが、いまだに約10万3千人が自宅以外の場所での生活を強いられている。「届かぬ物資」と、さばききれない支援物資。そして見えぬ未来への不安は、東日本大震災の被災者が経験してきた光景だ。5年前の「3・11」の教訓は生かされたのか。

 「いたわりの言葉はいらないから物がほしい」

 熊本市で避難所生活を送る女性(40)はこう切り出した。「食べ物だけではなく、ウエットティッシュもいる。日夜の寒暖の差も激しく毛布も足りない」。避難所では、仮設トイレから漏れる臭気と汗のにおいがただよう。

 別の女性(65)は「1度目の地震の後、安心感があった。そこから大きな余震が続いているのがしんどい」。残してきたネコが心配だが、「余震が怖くて家に戻りたくない」と話す。

 1週間が過ぎ、支援物資はようやく熊本県庁から各市町村までは行き渡り始めたが、各避難所にはいまもうまく流れていない。「圧倒的な人手不足」。自治体職員は話す。

 5年前の東日本大震災でも、避難所に本当に必要な物が届かないケースが問題となった。仙台市では震災発生後、最大で11万人近い人が避難したが、人手不足と道路の遮断で物資の供給が難航した。

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