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【福島第1原発事故 5年目の真実(3)】「犠牲覚悟」極秘の石棺作戦 政府はパフォーマンスのみ 陸自が模索

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【福島第1原発事故 5年目の真実(3)】
「犠牲覚悟」極秘の石棺作戦 政府はパフォーマンスのみ 陸自が模索

参院決算委員会の最中に東日本大震災が発生し、机の下にもぐる速記者ら。菅直人首相(当時)も驚いて周りを見渡した =平成23年3月11日(矢島康弘撮影) 参院決算委員会の最中に東日本大震災が発生し、机の下にもぐる速記者ら。菅直人首相(当時)も驚いて周りを見渡した =平成23年3月11日(矢島康弘撮影)

 東京電力福島第1原発の事故直後、陸上自衛隊内で、ある「極秘作戦」が検討されていた。

 ホウ酸とコンクリートの「石棺」で原子炉を封じ込める-。作戦を知っていたのは折木良一統合幕僚長、火箱(ひばこ)芳文陸上幕僚長ら最高幹部数人のみ。火箱氏は「当時は相当伏せていた。犠牲者も覚悟したし、私も行くつもりだった」と振り返る。

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 自衛隊に本格的な原発対応が命じられたのは、東日本大震災発生から4日後の平成23年3月15日午前9時32分。その約3時間前の午前6時10分、全電源を喪失した福島第1原発4号機で水素爆発が起き、燃料貯蔵プールの屋根が吹き飛んだ。

 4号機の爆発は重大な意味を持っていた。すでに12日には1号機、14日には3号機が爆発していたとはいえ、原子炉格納容器などは多重に防御されていた。一方、4号機は定期検査中で、燃料プールには1535本の核燃料が“裸”のまま保管されていたのだ。多重防御されていない4号機の燃料プールの水が干上がり、燃料がむき出しになれば、膨大な量の放射性物質が首都圏にまでまき散らされる可能性がある。

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