産経ニュース

【台湾南部地震】死者116人 捜索を終了、倒壊の捜査本格化

ニュース 事件

記事詳細

更新

【台湾南部地震】
死者116人 捜索を終了、倒壊の捜査本格化

 【台北=田中靖人】台湾南部の地震で、台南市の頼清徳市長は13日、16階建て集合住宅の倒壊現場の捜索終了を宣言した。同所での死者は114人、地震による台湾全体の死者は116人、負傷者は約550人となった。地震発生から1週間が過ぎ、台南地方法院検察署(地検)は住宅の倒壊原因の捜査を本格化させている。

 死傷者が集中した住宅倒壊現場では、折り重なって倒れていた建物の上層部分が解体され、当局は下層部分や倒壊の衝撃で地中に沈下していた部分を重機で集中的に捜索、不明者の発見が相次いだ。13日には応援に来ていた捜索隊員も順次、撤収。頼市長は同日夕、「最後の犠牲者」の住民男性が発見されたとして捜索の終了を宣言した。

 倒壊原因の捜査では、建物が大通り側に横倒しになっており、家電量販店などが入る1~4階部分で広さを確保するために仕切り壁などが違法に取り除かれていたことが判明している。台南市土木技師公会の理事長は、建物はこの部分から崩れ始め、全体が引きずられる形で倒壊したとの見方を示している。だが、家電量販店は2004年末の入居前から壁はなかったと主張。地検は店舗の貸主の女性から事情を聴く方針だ。

 建物は一部で鉄筋の使用量が半分しかないなど構造上の問題も判明。地検は証拠として、がれきの一部を採取しており、柱の強度などの鑑定は、早ければ1カ月で結果が出るという。

「ニュース」のランキング