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【軽井沢スキーバス転落】運転手の高齢化と労働環境悪化「かなりひどい」 事故の温床?スキー客減少で価格競争

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【軽井沢スキーバス転落】
運転手の高齢化と労働環境悪化「かなりひどい」 事故の温床?スキー客減少で価格競争

 貸し切りバスの運転手をめぐっては、なり手不足の影響などで高齢化が進む一方、ツアーの価格競争による労働環境の悪化も進んでいる。長野県軽井沢町のスキーバス転落事故を起こした土屋広運転手も65歳だった。事故の背景として、バス業界をめぐる特殊事情を指摘する声もある。

 国土交通省によると、全国のバス運転手の数はここ10年間、約12万人とほぼ横ばいで推移。平均年齢は上昇傾向にあり、平成24年時点で48・5歳と10年前に比べて2・9歳高くなった。全産業の平均年齢と比べると、6歳も高い。しかも、60歳以上の割合は16・4%で、6人に1人に当たる。

 国交省幹部は「急増している外国人観光客は団体で動くことが多く、バスでの移動が便利。バス需要は増える一方で、なり手不足から高齢のバス運転手を雇う事業者が増えている」と説明する。バス事業者35社のうち97%が「運転者不足による影響を実感している」と回答した調査結果もある。

 一方、バス運転手の労働環境は悪化している。国交省によると、長時間労働の傾向が進み、1人当たりの総走行距離は増加。有給休暇の取得日数も10年前に比べて3日減少した。東京都内のバス運転手の男性(38)は「深夜も走る大型バスの運転手の労働環境はかなりひどい」と話す。

 イーエスピーは、事故を起こした運転手の法定の健康診断や適性検査を実施していなかっただけでなく、当日の健康状態を確認する事前点呼も怠っていたことが国交省の特別監査で判明し、過重労働を示す資料も出てきている。運転手の高齢化が進む中で、発病や不注意による事故を予防する措置が不十分だった。

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