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【御嶽山噴火1年】被災者家族の会が犠牲者追悼 地元は人影まばら

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【御嶽山噴火1年】
被災者家族の会が犠牲者追悼 地元は人影まばら

7合目付近の遥拝所で黙とうする遺族=26日、長野県王滝村

 御嶽山を抱える長野県王滝村では26日、被災者家族の会「山びこの会」が、噴火から1年を前に犠牲者を追悼した。一方、1年前までは多くの登山者が行き交った御嶽山だが、今は人影もまばら。火山とともに生きてきた地元は今も復興の途上にある。

 この日、御嶽山山頂を望む王滝口登山道の7合目付近に設置された「田の原遥拝(ようはい)所」には8家族21人と地元の有志が集まった。参加者は犠牲者と行方不明者計63人分のろうそくを並べて黙祷をささげた後、「いつかまた会いましょう」「家族は皆元気だよ」などとメッセージを書き込んだ木の板と風車を供えた。

 夫の野口泉水(いずみ)さん(59)を亡くした妻の弘美さん(57)は「この1年で自分のことは何も解決しなかったけれど、災害対策など少しずつ前に進んでいる実感はある。もう噴火で1人も犠牲になってほしくない」と語った。

 1年前と同様に紅葉の季節を迎えている御嶽山。登山道では木々が美しく色づくが、例年朝から満車になるという1500台収容可能な駐車場には、今は数台の車しか止まっていない。

 御嶽山5合目から7合目を結ぶ「御岳ロープウェイ」(同県木曽町)の山麓駅も閑散としていた。今季(6月6日から営業)の利用者は24日時点で1万3484人。前年同期(4万8675人)の3割弱にとどまる。

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