佐野研二郎氏のエンブレムについては、選考の際に佐野氏が大会組織委に提出した資料の画像に「無断転用」との指摘も出ていた。
無断転用が指摘された画像は、羽田空港のロビーの天井からエンブレムをぶら下げたものと、渋谷駅前のビルにエンブレムを掲げたものの2枚。羽田空港の画像は、外国人女性がブログに公開している写真と酷似していた。女性は1日、無断で使用されたことに「とても驚き、複雑な気持ちだ」とブログで心境を発表。英語と日本語で「写真は、自分にとってとても大切なもので、日本での貴重な思い出です。私の写真を使うのであれば、きちんと許可を得てから使ってほしかったですね」とつづった。
一方、渋谷駅前をイメージした画像については、ビルや雲などの風景が英国人男性のサイト、人混みが2013年にベルギーで開催された野外音楽フェスティバル「Tomorrowland」のサイトの写真と一致すると指摘されていた。
渋谷駅前の写真を撮影した英国人男性は同日、佐野氏側から連絡がなかったことを明かし、「佐野氏やスタッフは他者の作品を使うことに無頓着過ぎた」と指摘。ただ、組織委がエンブレムを取り下げたことについては「佐野氏のデザインは好きだったので悲しい」とサイトでコメントした。
一方、「Tomorrowland」の担当者は産経新聞の取材に、「連絡なく使われたので驚いたが、東京五輪の説明のために使用されたことは光栄だ」と述べた。



