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【日本の議論】「新左翼」「カルトだ」ブラック企業専門家を襲ったネットの中傷まとめサイトの暴力的威力

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【日本の議論】
「新左翼」「カルトだ」ブラック企業専門家を襲ったネットの中傷まとめサイトの暴力的威力

ネットやメールで中傷にさらされたNPO「POSSE」の今野晴貴代表

 ブラック企業など若者の労働問題に取り組むNPO法人「POSSE」の代表らを中傷するメールを繰り返し送ったとして、名誉毀損(きそん)の疑いで男が書類送検された。これらのメールにたびたび引用されていたのが、NPOや代表を中傷する書き込みを取り上げたインターネットの「まとめサイト」だ。真偽不明の情報ながら、広まることでいつの間にか“事実”と誤信されることがあるネット社会。広まった情報を回収するのは不可能で、失った名誉を取り戻すのは容易ではない。2年以上にわたりネット中傷を受け続けてきたPOSSEの今野晴貴代表は「こうした被害は誰にでも起こりうる」と警告する。

著名人の書籍を利用するなどの仕掛け

 POSSEによると、最初にネットの中傷が確認されたのは、平成24年末ごろ。ツイッターの書き込みをまとめるサイトに「【新左翼】NPO法人POSSE(ポッセ)に注意!【京大政経研】」など複数のタイトルで公開された。「今野氏は特定の政治団体と関係しており、それを隠して活動しているので注意するように」と呼びかける内容だ。サイトには著名な大学研究員の書籍の文章が引用されるなど信用度を増大させる仕掛けがなされ、まるで著名人がPOSSEをカルトだと指摘しているように読み取れたという。

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