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滑走トラブル 日航機長ら滑走路と勘違い「考えられないミス」

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滑走トラブル 日航機長ら滑走路と勘違い「考えられないミス」

 「考えられないミス」。シンガポールのチャンギ国際空港で28日に発覚した日航機の滑走トラブル。滑走路と誘導路を間違えるという、通常では考えられないミスに、専門家からは批判の声が上がっている。

 日航によると、12日未明、ボーイング767の機長(58)らは誘導路を移動していたのに滑走路と勘違いし、管制官からの離陸許可を受けて間もなく、滑走した。管制官にはミスはなかったという。

 国際線経験のある元日航パイロットによると、誘導路は青色灯で、滑走路は白色灯で示されている。誤って別の滑走路に進入するケースはあるが、誘導路と滑走路を「間違えることは考えられない」という。

 第一工業大航空工学科の楠原利行准教授も「通常なら勘違いすることは考えにくい。誘導路上でほかの航空機と衝突する恐れもあり、あってはならないミス」と話す。

 最近の離陸や着陸時のトラブルでは平成25年8月、新潟空港でソウル発の大韓航空機が着陸時に止まりきれずにオーバーランした。今年6月には那覇空港で、離陸のため加速した全日空機の前方上空を航空自衛隊のヘリコプターが横切り、同機が緊急停止するトラブルがあったばかりだ。いずれもけが人はなかった。国土交通省は事故につながる恐れのある「重大インシデント」と認定している。

 今回、ミスをした機長は本社に報告をしていなかった。楠原准教授は「機長らは隠すつもりはなかったのかもしれないが、ミスがあればすぐ報告し、社内で情報を共有する必要がある」と指摘している。

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