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【中大生LINE詐欺疑惑】携帯で勧誘 防御策もネット頼み

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【中大生LINE詐欺疑惑】
携帯で勧誘 防御策もネット頼み

 LINEでもうけ話を持ちかけ、法律相談サイトでは自らの行為が罪に当たるかと尋ねる-。中央大学の男子学生は投資勧誘の行為も、身を守る策もインターネット頼みだった。

 メールより素早くやり取りができる点が特徴のLINE。受け取ったメッセージを読むと、送った側に「既読」と表示される機能がある。被害に遭った女子学生は「既読になると、すぐにメッセージが届いた。素早くやり取りするうちに、よく考えずに追い込まれていく感じだった」と当時を振り返った。

 ジャストシステム社が平成25年に大学生のLINE利用の実態調査を実施したところ、大学生の7割が「既読が相手に分かるので返事をしなければ悪いと思う」と回答。既読機能のプレッシャーに大学生がさらされていることが明らかになった。

 サイバー犯罪に詳しい甲南大学法科大学院の園田寿教授(刑法)は「文字だけのやりとりや既読のプレッシャーが相まって、冷静な判断ができなかったのではないか」と指摘。「電話や対面では、声の感じや顔の表情などから文字では伝わらない部分も感じ取って判断できるが、文字だけのやり取りではだまされやすい傾向がある」と話す。

 一方、女子学生から返金を要求されるようになると、男子学生が法律相談サイトの掲示板に詳細に経緯を載せた上で、「どう対応すればよいのでしょうか? 刑事告訴され逮捕されることはあるのでしょうか? 弁護士の方、早急にアドバイス下さい」と支援を求めていた。

 「法律を安易に悪用できる環境がそろっている」と園田教授。その上で、「小中学生から法教育に力を入れて、将来的な被害者や加害者を生み出さない取り組みが必要だ」と訴える。

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